Apr 22, 2010
入り口の研究とロットアイアン
入り口の工夫を知っているのは、住宅全体の印象を変えていく印象にもつながっていくことです。ロートアイアンもその一つです。重厚なデザインが高級感をかもし出しているのです。ロートアイアンは、ほとんどの人々が一度も見たことがあるでしょう。名前があまり知られていないということは否定できません。ぜひ覚えておいてみましょう。埼玉県川口市、なぜかはわからないが、ロートアイアンを扱う会社が多いです。ご注文製品でサポートしてくれます。繊細なデザインに対応してくれる企業もあります。注意が必要なのは製品としての作りはするが、インストールの施工はしてくれない会社があります。事前に確認してください。ロートアイアンは、ほとんどが手作業なため、製作納期が長いものコストが高くなってしまうのが現状です。
「行ってみないとわからないものがあると思った。行く前は、年配の人が多くて静かな島だろうと思っていたが、実際に行って話を聞き、魚の競りの様子などを見たりすると、イメージとは違っていた」
農政ジャーナリストでありライフコーディネーターでもある浜美枝さんは、近畿大学の『自分らしさの発見―暮らし・食・農・旅がもたらすもの』と題する講義で、折りに触れて「現場を歩く大切さ」を呼びかけてきた。冒頭に掲げたのは、7回にわたって浜さんの講義を聞き、浜さんや他の受講者たちと三重県の答志島を訪れた学生の言葉である。
講義の中で浜さんは「寝屋子制度」を描いた姫田忠義さんのドキュメンタリー映画を見せた。寝屋子制度とは、少年期から青年期にかけての男子が仲間とともに近所の家に毎晩寝泊まりする風習である。宿を提供する家の主人が寝屋親、若者が寝屋子と呼ばれ、血縁関係はないが、親子や兄弟のように生涯付き合っていく。かつては各地にあったこうした若者宿の制度が、今は答志島にしか残っていないらしい。
寝屋子制度を知った学生たちから答志島に行ってみたいという声があがり、フィールドワークを行うことになったのである。船で答志島に着くと、細い路地を歩いて民宿へ向かった。ある男子学生は「この島は何か雰囲気が違う。この島は静かだ。電車の音も車の音もしない。こういう静かなところにいると、時が進むのが遅くなったような気が」したという。
新鮮な魚介類が盛りだくさんの夕食を終えた頃、学生たちのもとへ、70歳前後の寝屋親経験者が3人訪ねてきてくれた。そのうちのひとり、長年にわたって漁師をしていた山下正弥さんが、ドキュメンタリー映画の主人公である。若い頃は自分も寝屋子だった。30年近く前には自分が寝屋親となって若者たちの面倒を見たが、今は自分の孫が寝屋子となる番だ。山下さんが預かった寝屋子のひとりの喫煙が発覚した時には連帯責任として寝屋子全員に往復ビンタをくらわせたこと、一緒に漁に出ていた山下さんの妻が誤って船から海に落ちた時には寝屋子たちが救出してくれたこと、数年前まで土葬が行われていたこの島では葬儀の一切を寝屋親・寝屋子同士が助け合って行うこと…等々、密接な人間関係がうかがわれるエピソードを聞いた。
ある男子学生は「島に着いてすぐ、知らない島の人にあいさつをされて驚いた。知らない人にもあいさつをするくらいつながりや絆を大事にしている島であるということをあらためて知った」そうである。
ただし、最近では、漁業の衰退に伴って、島を出る人たちもあり、寝屋子制度の存続が難しくなりつつあるらしい。山下さんは、流行語にもなった「無縁社会」という言葉を引き合いに出し、「そうならないためにも、寝屋子を残さねばならないと思う」と語った。
翌朝は、近くの市場でサワラの競りを見学したり、海岸に建ち並ぶ海女小屋から漁に出ていく海女の女性たちを見送ったりした。漁業の衰退の話を聞いたばかりだったが、「競りはとても活気があり、地場産業としての漁業のさかんさを感じた」という声が学生たちの間からあがった。海を守るために植林をしている話も聞いたが、「実際に目で見て、海もきれいで、緑も豊かであったことが、答志の漁業を支えていると思った」という。
学生たちは夕方に答志島を発つまで、山下さんに案内されて島の中を汗だくになりながら歩き回った。その中には、九鬼水軍に関連する史跡などもあったらしい。ある女子学生は「私がこの旅を通して感じたことは、温故知新の大切さだ。今の若い人たちは『日本の特徴は?』『日本の伝統は何?』と聞かれても細かなことは何も言えない気がする。新しいもの、外国のものばかりについ目がいってしまう。しかし、日本の良い所を知らない人が外のことを知ってもあまり深いところまで学べない」と感じたそうだ。
今の学生たちにとって、現場に行かなくても情報を入手できる度合いは格段に高まっている。さまざまな情報を手に入れようとする努力は欠かせないことである。だが、そこで行動を止めずに、自らの意思で実際の現場に足を運べば自分に大きな変化が起きるということを、この学生たちは身をもって体験できたのではないだろうか。
浜さんが受け持つこの講義は、彼女が福井県の若狭地方に持つ農家で8月に2泊3日のフィールドワークを行って締めくくることになっている。前出の女子学生は答志島への旅を通じて、「日本の漁業、農業、酪農の未来に携わりたいと感じた。若い者の力で変えないといけないし、変えたい」と思ったそうだ。またある男子学生は、答志島で山下さんが島の人たちと触れ合う様子を目の当たりにして、人と人の近さを実感し、「現場を歩く大切さがわかった」のだという。若狭での現場を踏む経験が、こうした彼、彼女たちの思いにさらにどんな変化を与えるのだろうか。
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金井啓子(かない・けいこ)
Regis College(米国)と東京女子大学を卒業。ロイター通信(現トムソンロイター)に18年間勤務し、ロンドン、東京、大阪で記者、翻訳者、エディターと して英語・日本語記事を配信。2008年より近畿大学文芸学部准教授。英語やジャーナリズム関連の授業を担当。「ロイター発 世界は今日もヘンだった」 (扶桑社)を特別監修。日本テレビ「世界一受けたい授業」、関西テレビ「スーパーニュースアンカー」への出演、新聞でのコラム執筆の経験を持つ。
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